カルト・カーがぜったい!
部屋の片隅から出て来た1995年発刊の下野康史氏の著書
内容は1990年前後に発売された月販三桁台の不人気車種を取り上げたものだ
20年前というても90年代当時の20年前とは大違いで、まだまだ現存車種も多く、また気持ち的にもつい最近の車ばかり
そんな訳で、紹介車種自体は
『ぁぁ懐かしいねぇ』
とか
『そうそう、こんな車だったんだよ』
程度の想いで読めた
で、俺様的に気になったのは、当時と現在の自動車社会の違いを表す数々の文面
以下、記事を抜粋
☆シビックETi
5台目EG型に設定された低燃費モデル
もちろんHVなど存在せず可変バルブエンジンとギア比に頼ったモデル
実際MTは滅茶苦茶なギア比で、街中ではアクセル全開で運転しないと加速してくれない始末
ETiのことはあまりPRしていないみたいでしたよ。だいたい、燃費のことに話をふっても、ノッテこないんですよ。
ETiが売れないのは、今の日本人が、燃費をそれほど気にしていないからであろう。
☆オートザム・レビュー
バブル期に調子に乗り過ぎ車種増加を図ったマツダのニューモデルの一つ
マーチクラスのコンパクトカーに小さいトランクを付けた、自称2.5BOXカー
小泉今日子がCMをやっていた記憶あり
いずれにしても、セダン離れの傾向は世界的なものなのである。
小さな子供が、お絵描きで、凸型の側面図のクルマを描く時代は、ひょっとすると、今世紀中くらいには終わるのかもしれない。
☆アンフィニMPV
北米向けに開発されたある意味国産ミニバンの第1号
4465x1825x1745と全長の割りに全幅と全高がデカイ
実車を初めて見た時の迫力は相当なものだった
しかし、恐ろしいことに、アメリカで見るこれらのミニバンは、本当にミニに見えるのだ。
スケールが何もかもデッカイので、このサイズがたしかにミニに感じられてしまう。
そんな国を主たるマーケットとしてつくられたクルマが、わが日本でやたらと売れるはずもないのである。
*車種解説は俺様
赤文字が抜粋記事
う~ん、と唸る内容の数々
当時は見向きもされなかった低燃費車両も、今じゃ低燃費でなけれなクルマにあらずの時代
当時ワゴンやSUVに押され気味であったセダンだが、理由は違えど消滅の危機にあることは違いない
そして、MPVより遙かにデカイ箱車に乗った主婦が、普通にスーパーへ買い物に出向く様になっちまったわけだ
スポーツカーやスポーティーカーに関しては、当時の車が未だに普通に扱われていたりもするのだが、↑の様な普通の車に関しては、全く違う世界になっちまったんだな
18年前発刊なのだが、セダン離れは当時からあったわけだし、ミニバンブームは20世紀末には始まっており、自動車社会の変化は20世紀を境にしているとも言えよう
自動車本来の性能自体の変化は小さくなっても、自動車を取り巻く環境は大きく変化して来たってことか
20年後、現在のHV車やミニバンはどういった存在になっているんだろ?
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